ω-5グリアジン欠失1BS-18小麦パンの摂取可能量を確認するステップ1は、16名中15名で問題なく実施できた。この15名について、維持量を3ヶ月間継続摂取してもらった(ステップ2)。ステップ2は14名で実施できた。 ステップ2終了時点で、ω-5グリアジン 1μg/mL添加による好塩基球の活性化率が、14名中6名で開始前より改善、3名で変化なし、5名で悪化した。ステップ2の終了6カ月後の時点では14名中6名で開始前より改善、4名で変化なし、4名で悪化した。この結果より、少なくとも3カ月間の1BS-18小麦パンの継続摂取によるω-5グリアジン型成人小麦アレルギーの耐性獲得は困難と考えられた。
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