円形脱毛症の治療に外用療法、内服療法、紫外線療法などを用いているが、なかなか治らないことも多く新しい治療法の開発が必要である。アトピー性皮膚炎に合併した円形脱毛症患者に抗インターロイキン(IL-)4、IL-13受容体抗体を投与したところ円形脱毛症がそのまま軽快する第1群、円形脱毛症の部位から3-4か月発毛した後、脱毛する第2群、円形脱毛症の部位から全く発毛しない第3群に分かれた。アトピー性皮膚炎の改善度に各群の間に有意差はなく、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症に対する抗IL-4、IL-13受容体抗体の作用機序が異なることが示唆された。
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