これまで明らかとなっていなかった同種造血幹細胞移植の免疫応答におけるSema4Aの役割について、解明する事ができた。移植後Tregの維持にSema4Aが重要な役割を果たしている事が示唆された事で、今回の研究で得られた知見は、Sema4Aを標的とした新たな免疫抑制療法の開発を検討するための重要な基礎的データとなると考えられる。また、ホストのSema4Aを利用してGVHD発症や重症化リスクを事前に予測できる可能性もあり、個々の患者で最適なGVHD予防法や治療介入時期を選択するための情報として応用する事も期待できる。
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