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2021 年度 研究成果報告書

Role of the angiocrine factor Egfl7 in multiple myeloma progression and drug resistance

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08857
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

ハイジッヒ ベアーテ  順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任准教授 (30372931)

研究分担者 服部 浩一  順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任先任准教授 (10360116)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードmultiple myeloma / angiocrine factor / proliferation / integrin
研究成果の概要

多発性骨髄腫(MM)の病因である癌形質細胞は、上皮成長因子様ドメイン7(EGFL7)を発現することが示されています。 MM細胞は機能的なEGFL7受容体インテグリンβ3 を発現しました。 患者由来のMM細胞のEGFL7ノックダウンおよびEGFL7に対する中和抗体の投与群において、インビボでのMM細胞増殖の阻害が確認されました。 MMの既存の標準治療であるボルテゾミブ(BTZ)は、MM細胞におけるEGFL7とインテグリンβ3の発現を増強することが示されています。したがって、この研究の結果は、EGFL7シグナル伝達の阻害がBTZ耐性MMの新しい治療戦略を示唆していることを示唆しています。

自由記述の分野

造血

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性骨髄腫(MM)は、造血器の悪性腫瘍としては2番目に高頻度であり、さらには治療薬自体の副作用、また抵抗性が問題となり、5年生存率は概ね50%、長期無病生存は5%以下と予後不良で完治の難しい疾患に該当します。従って、治療法のオプションは多い程良く、また新しい分子標的が常に望まれている疾患と言えます。本研究成果は、血管内皮から分泌されるアンジオクライン因子を通じたMMの病態制御機構という、これまでに無い、新しい観点からの疾患病態へのアプローチという点で、学術的にも極めて有意義なものと考えます。今後の臨床応用への展開が強く期待される内容と、当方らは判断致しております。

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公開日: 2023-01-30  

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