研究課題/領域番号 |
19K08861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柴山 浩彦 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (60346202)
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研究分担者 |
野崎 健司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00836413)
横田 貴史 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60403200)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アナモルシン / 鉄・硫黄クラスター / アポトーシス / 遺伝子欠損マウス / 条件付き遺伝子欠損マウス / Bリンパ球 |
研究成果の概要 |
CD19+ B細胞特異的AM欠損(CD19-Cre/AM Flox/Flox)マウスでは脾臓におけるB細胞の最終分化段階であるfollicular type I (FO-I)細胞が減少し、それ以降の末梢血やリンパ節における成熟B細胞の減少が認められたため、B細胞の成熟過程において、AMが必須の役割を果たしていることを見いだした。また、同マウスの脾臓のB細胞において、AnnexinⅤ陽性のアポトーシス細胞が増加しており、AMは抗アポトーシス作用によりB細胞の分化も制御していると推測された。さらに、BCR-Btk pathwayの下流にあるp38MAPKの発現が低下していることも確認した。
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自由記述の分野 |
血液内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMは鉄・硫黄(Fe-S)クラスター形成に関与する分子であることが明らかとなっている。Fe-Sクラスター蛋白は遺伝子の発現制御、DNA修復、光合成などのエネルギー代謝など様々な細胞機能に関与していることが知られているが、Fe-Sクラスター形成がB細胞の成熟分化に関連している報告はこれまでなく、今回の発見は興味深いものと考える。
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