本研究では、PdgfrαとSca1を共発現する骨髄間質細胞(PαS)が造血支持細胞の祖先となる間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell; MSC)であると仮定し、PαSを標識可能なレポーターマウスの開発し、細胞系譜追跡実験により検証することを目的とした。しかし、作成したレポーターマウスはPαSに加えてLeptin receptor陽性のMSCも標識されるため、PαSの系譜追跡実験には使用不可能であったが、解析を通じて、このマウス系統が骨髄間質細胞の解析に有用であること、tFP635-Sca1-Pdgfrα+分画 (tFP635-PDSP)に新規のMSCが存在することを見出した。
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