研究課題/領域番号 |
19K08867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古賀 友紀 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60398071)
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研究分担者 |
小野 宏彰 九州大学, 大学病院, 助教 (80839051)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ホジキンリンパ腫 / 免疫不全 |
研究成果の概要 |
小児ホジキンリンパ腫(HL)は日本では年間20例程度と稀少疾患である。古くよりABVD療法が標準的治療として確立し、放射線治療併用で90%以上の高い生存率が達成された。一方、二次がん、性腺障害などの晩期合併症が多いことが深刻な問題であり、新たな治療軽減型戦略が求められる。HLを特徴づけるRS細胞はさまざまbystander細胞を抑制的に促し、HLは特異ながん微小環境を形成するという細胞免疫学的特殊性を有する。今回、日本小児がんグループの臨床研究を通して回収した小児HLの貴重な臨床検体を用い、免疫不全スクリーニング、HRS細胞増殖に関連する微小環境の病態を解明をおこなった。
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自由記述の分野 |
小児がん
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1. 個々に適した治療戦略を遂行するために新たな予後予測因子を同定する、2. 患児における細胞性免疫不全(腫瘍監視機構の機能不全)の病態を解析する。これら解明により、二次がん発症などの晩期合併症リスク軽減につながる可能性があり、小児HL治療成績の向上が望める。さらにこれまでに明らかにされなかったHL細胞性免疫不全の解析は、小児HLに限らず、他小児希少がんの病態解明に寄与するものと期待される。
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