研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではRSK2の機能をAKT, S6Kが補完すること、これらを同時に阻害することでMYCやMTOR、VEGF、各種の造腫瘍性サイトカインシグナルの同時ブロックが可能となり強力な抗腫瘍効果が得られることを見出した。これまでヒトに治療薬として投与可能なRSK2標的薬は臨床実装化されていないが、本研究においてRSK2/AKT/S6Kの同時制御を可能とするリード化合物として複数の5H-pyrrolo[2,3-d]pyrimidin-6(7H)-one誘導体を同定したことは、今後の創薬開発にむけて重要な成果を得たものと考える。
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