• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

真菌関連アレルギー性気道疾患の原因真菌診断法確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K08893
研究機関東海大学

研究代表者

浅野 浩一郎  東海大学, 医学部, 教授 (60192944)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアレルギー性気管支肺真菌症 / 真菌 / 次世代シークエンサー解析
研究実績の概要

アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)の粘液栓からDNAを抽出し、真菌叢解析を行うことで、ABPMの原因真菌を特定することが可能かどうかの検討を行った。
まず定量性を評価するために、10種類の真菌由来標準DNAを含む試料を用いた予備検討を実施した。より定量性に優れた新規手法開発のため10種類のPCR産物を作成した。よりロングリードが可能なMinIONを用いてNGSを行った後に、GSTKソフトウェアとデータベースGenomeSyncを用いてのアノーテーションを行った。さらに微量DNAでも検出可能な2段階PCRについてもプロトコールを最適化した。
臨床的診断確定ABPM症例6例、病理学的診断確定ABPM症例7例、真菌陰性粘液栓症例4例から採取した新鮮粘液栓17個を上記手法で解析した結果、ABPM症例の85%、真菌陰性粘液栓症例25%で真菌リード数の20%以上を占める単一真菌種を特定可能であった。
さらに粘液栓ホルマリン固定パラフィン包埋標本からDNAを抽出して解析を行った。13例中10例(77%)で真菌リード数の20%以上を占めるA. fumigatusあるいは真正担子菌等の真菌種を確認することが可能であった。
上記の検討では真菌培養では陰性であった症例から優位真菌種を検出できた例も複数みとめられた一方、スエヒロタケ(S. commune)が喀痰中では検出されたにも関わらず、今回の検討では検出できなかった症例が2例あることから、解析手法・データベースの改善・整備も必要であると考えられる。現在、さらに症例数を増やしてデータ解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Prevalence of inhaled allergen-specific IgE antibody positivity in the healthy Japanese population2022

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Jun、Fukutomi Yuma、Shiraishi Yoshiki、Kitahara Asako、Oguma Tsuyoshi、Hamada Yuto、Watai Kentaro、Nagai Tadashi、Taniguchi Masami、Asano Koichiro
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 71 ページ: 117~124

    • DOI

      10.1016/j.alit.2021.08.009

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Allergic fungal diseases in the upper and lower airways2022

    • 著者名/発表者名
      S. Ueki, Y. Fukutomi, Y. Miyabe, T. Yamada, T. Oguma, K. Asano
    • 雑誌名

      ERS monograph

      巻: 95 ページ: 119~140

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi