• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

好中球細胞外トラップ形成におけるリン脂質酸化制御の分子機構とその意義の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K08894
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京薬科大学

研究代表者

四元 聡志  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30318191)

研究分担者 どど 孝介  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (20415243)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード好中球 / 好中球細胞外トラップ / 脂質酸化 / 酸化リン脂質 / ミエロペルオキシダーゼ / 好中球エラスターゼ
研究成果の概要

好中球細胞外トラップ(NET)は、ネトーシスと呼ばれる好中球特異的細胞死を伴って好中球自身から放出される。 NET形成は、活性酸素種依存的に引き起こされることはよく知られているが、詳細は不明である。 本研究では、リン脂質酸化がネトーシスとNET形成に重要であることを示した。 このリン脂質酸化は、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)の酵素活性を介して起こることがわった。 一方、NET形成中にMPOによって顆粒から細胞質に放出される好中球エラスターゼ(NE)は、リン脂質酸化またはネトーシスの実行のいずれにも必要ではないが、クロマチンの脱凝縮および核の膨潤に寄与することがわかった。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

NET形成は、感染症以外の疾患でも形成され、様々な疾患の病理に深く関与していることが相次いで報告されている。例えば、糖尿病では、NET形成が創傷治癒の阻害要因となっていること、また、自己免疫疾患では、過剰なNETに含まれる核酸やタンパク質の免疫系への暴露が、自己抗体産生を促進することが報告されている。本研究で明らかになった機構を標的としたNET形成の制御は種々の疾患の新しい治療療法の開発に繋がる可能性を示唆している。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi