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2021 年度 研究成果報告書

マスト細胞を介したシェーグレン症候群唾液腺炎メカニズム解析と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08898
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

海江田 信二郎  久留米大学, 医学部, 准教授 (20330798)

研究分担者 星野 友昭  久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードシェーグレン症候群 / マスト細胞 / 唾液腺炎 / 組織線維化 / TGFβ
研究成果の概要

マスト細胞はシェーグレン症候群唾液腺炎症部位において有意な数の増多を認め、唾液分泌能と負の相関を認めた。マスト細胞・線維芽細胞の共培養実験やmast cell-conditioned mediumを用いた線維芽細胞培養実験を行いマスト細胞由来TGFβ1が線維芽細胞のTypeI collagen産生亢進を介し組織線維化へ寄与することを明らかにした。また蛍光免疫染色を用い、シェーグレン症候群唾液腺炎症部位でマスト細胞はTGFβ1のcell sourceであることを明らかにした。これらの研究成果よりマスト細胞はTGFβ1産生を介し組織線維化促進的に作用し、唾液分泌能低下へ寄与することを明らかにした。

自由記述の分野

リウマチ膠原病内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

シェーグレン症候群は唾液や涙液分泌が障害され慢性的に乾燥症状が持続し、QOLが低下する難治性疾患である。唾液腺炎症を抑制する根本治療は確立されておらず対症療法が主となっている。本研究ではマスト細胞が唾液腺炎症部位で増殖し、TGFβ1を産生を介して線維芽細胞によるコラーゲン線維産生を促進することを明らかにした。シェーグレン症候群においてマスト細胞およびTGFβ1を阻害することで組織線維化を抑制し唾液分泌能低下を軽減させる新規治療法の確立が期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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