研究課題/領域番号 |
19K08899
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
井田 弘明 久留米大学, 医学部, 教授 (60363496)
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研究分担者 |
海江田 信二郎 久留米大学, 医学部, 准教授 (20330798)
山崎 聡士 久留米大学, その他部局等, 准教授 (30367388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Pyrinインフラマソーム / iPS細胞 |
研究実績の概要 |
Pyrinインフラマソームの活性化機構の解明、特に本邦に多いMEFVエクソン2変異の意義の解明が本研究の一番重要なポイントである。本年度は、次年度から開始予定であった時間を要するiPS細胞計画を前倒しで開始した。研究実績を以下に列挙する。 1)PAAND患者iPS細胞からの好中球分化の試み:本邦初でアミロイドーシス合併は世界初のPAAND患者からS242R変異のiPS細胞を樹立、好中球分化を試みた。メイギムザ染色によって、核が分葉した好中球を確認した。 2)ゲノム編集(CRISPR-Cas9)によるS242R/- iPS細胞の作成の試み:ORIGENE社 ゲノム編集(Genome-editing)ノックアウトキットを使用してiPS細胞を編集中であるが、現在までE148Q変異を元に戻す(S242R/E148QをS242R/-へ)ことが出来ていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の計画の一つであるM691I, M691I/E148Q, E148Q, S242R, S242R/E148QのMEFV cDNAをHeLa細胞、HEK293細胞へ遺伝子導入してきたが、うまく導入できていない。そのため、次年度から行う予定であったiPS細胞計画を前倒しで開始した。
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今後の研究の推進方策 |
iPS細胞のゲノム編集を進めていくと同時に、分化させたPAAND患者iPS細胞を使用してPyrinインフラマソーム活性化の状態を可視化させたい。当初はウエスタンブロッティング法で切断された活性型caspase 1を検出予定であったが、細胞培養をしながら早期に検出する方法を確立したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
遺伝子導入がうまくできていないため、その先の研究が中断。そのための試薬購入をしなかった。今後は、iPS細胞研究を中心に行い、そのための試薬を購入する予定である。
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