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2021 年度 研究成果報告書

新しい炎症ユニットPyrinインフラマソームの慢性炎症疾患における役割の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08899
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

井田 弘明  久留米大学, 医学部, 教授 (60363496)

研究分担者 海江田 信二郎  久留米大学, 医学部, 准教授 (20330798)
山崎 聡士  久留米大学, その他部局等, 准教授 (30367388)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードPyrinインフラマソーム / MEFV / S242R / E148Q
研究成果の概要

家族性地中海熱(FMF)の病態に重要なPyrinインフラマソームの活性化機構、特に本邦に多いMEFVエクソン2変異E148Qの意義を解析した。まず、本邦初のPAAND患者由来iPS細胞を樹立、好中球分化はできたが、十分量の数を確保できなかった。不明熱患者の臨床像、遺伝子変異の解析では、E148Q変異を含むコンパウンドヘテロ接合グループは、E148Q変異ヘテロ接合グループよりも、FMF診断率が有意に高かった。つまり、E148Q変異は、E148Q変異に他のMEFV変異が加わることで他のリスク対立遺伝子の修飾因子として作用、疾患感受性に対する閾値を低下させ、FMF発症に寄与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

自己炎症性疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦初のPAAND患者由来のiPS細胞を樹立(細胞バンク登録)できたことは、今後のPyrinインフラマソーム解析に役立つツールとなると考えられる。本邦に多いMEFVエクソン2変異の解釈として、E148Q変異が疾患感受性に対する閾値を低下させ、FMF発症に寄与する可能性が示唆されたことは、学術的にも意義がある。本邦で臨床的にも変異の解釈で問題となっているE148Q変異への考え方に一石を投じたと思われる。

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公開日: 2023-01-30  

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