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2021 年度 研究成果報告書

ヒトB細胞分化におけるアミノ酸を介した免疫代謝機構の解明~SLE新規治療の創出~

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08900
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

岩田 慈  産業医科大学, 医学部, 講師 (60389434)

研究分担者 田中 良哉  産業医科大学, 医学部, 教授 (30248562)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードSLE / B細胞 / 自己免疫疾患 / 免疫代謝
研究成果の概要

RAやSLEにおけるリンパ球の分化機構について、免疫細胞代謝の観点から検討した。SLE患者CD4陽性細胞においては、IFN-γ過剰産生するeffector Th1細胞が存在し、代謝制御因子mTORの活性化、好気性解糖、脂質合成亢進等の代謝異常が存在し、治療抵抗性など病態に深く関与することを明らかにした 。一方B細胞においては、メチオニンなどの必須アミノ酸が代謝因子mTOR活性化、形質芽細胞分化誘導を介してSLE病態に関与することを報告した 。またSLE患者B細胞ではミトコンドリア膜電位異常が存在し、グルタミノリシスがミトコンドリア機能亢進を介して形質芽細胞分化に重要であることを明らかにした。

自由記述の分野

リウマチ・膠原病

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回、SLE患者のリンパ球分化誘導機構を、本邦では依然未開拓な細胞内代謝システムの観点から一部解明することできた。これらの研究結果により、従来SLE患者で示されてきた古典的経路(B細胞受容体、共刺激分子: CD40など、Toll様受容体、サイトカインなどによるシグナル伝達経路)によるリンパ球活性化機序に加え、新たに免疫代謝機構の関与が明らかとなり、さらに疾患活動性や自己抗体産生、治療抵抗性など病態に深く関与することも示された。今後、より正確な分子生物学的評価方法の確立、新規治療へ繋げていくとともに、慢性ウイルス感染症 ( C型肝炎)、多発性硬化症、癌治療など他分野への応用も期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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