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2021 年度 研究成果報告書

我が国における重症熱性血小板減少症候群の臨床的特徴と病態の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08931
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

末盛 浩一郎  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (80571083)

研究分担者 安川 正貴  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (60127917)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードSFTS / 異型リンパ球 / ファビピラビル
研究成果の概要

研究期間中、愛媛県では8人の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者が届けられ、うち3人(重症1例、軽症2例)が当院に入院した。末梢血に異型リンパ球が見られ、フローサイトメトリー解析では重症患者でB細胞が有意である一方、軽症患者ではT細胞が有意であった。2016年4月~12月および2017年9月~2018年5月にSFTSの新規抗ウイルス薬としてファビピラビルが、西日本の医療機関を中心に医師主導型臨床試験で7~14日間投与され、当院でその解析を行った。本研究に23名が登録され、19名が生存し、4名が死亡した(死亡率 17.4%)。既報の有害事象のみで、新規の有害事象は認められなかった。

自由記述の分野

感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

SFTS患者の末梢血を用いた解析からは、異型リンパ球がT細胞有意(通常のウイルス感染症と同様の免疫反応)であれば軽症であり、B細胞有意であれば重症の病態である可能性が示唆された。これらの所見は今後の診断および治療の発展に寄与する知見と思われる。医師主導型臨床試験で得られたファビピラビルの有効性と安全性についての解析は、現在、抗ウイルス薬が存在しないSFTSにおいて、治療薬として有効性が期待される結果であり、実臨床で使用できるポテンシャルが高い薬剤であることが示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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