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2022 年度 研究成果報告書

ヘリコバクターシネディ感染症の治療戦略構築と伝播様式の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08948
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

野村 和弘  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60466563)

研究分担者 香取 幸夫  東北大学, 医学系研究科, 教授 (20261620)
矢野 寿一  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20374944)
角田 梨紗子  東北大学, 大学病院, 助教 (40596095)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードヘリコバクターシネディ
研究成果の概要

臨床検体の培養で発育したHelicobacter cinaediに加え、組織からH. cinaediのDNAを収集した。これらのMLSTは、多様性を示していた。今回臨床検体から検出されたH. cinaediにおいてはすべての株で、マクロライド系およびキノロン系薬に耐性を示しうるアミノ酸置換が認められた。一方で、β‐ラクタムに耐性を示しうるアミノ酸置換は見られなかった。また、今回収集した健常人および動物の糞便からH. cinaediは検出されなかった。本菌はマクロライド、キノロン系への耐性を示しうることから、治療の際はこれらの薬剤の使用を避け、β-ラクタム系薬の使用を考慮する必要がある。

自由記述の分野

感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

本検討において、培養陰性の感染性動脈瘤の手術組織から多く H. cinaediが検出されていた。このことから、 H. cinaediは培養陰性の感染性大動脈瘤の重要な原因菌であることが明らかとなった。感染性大動脈瘤の場合、本菌を念頭に置き微好気培養や培養期間の延長をすべきである。また、本菌はマクロライド系およびキノロン系に耐性を示しうるため、治療の際はこれらの薬剤の使用を避け、βラクタム薬を使用する必要がある。以上のように本検討により、速やかに適切な治療を行わなければ致死的となりうる培養陰性の感染性大動脈瘤の抗菌薬選択についての知見を提唱することが可能となり、治療に直結すると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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