本研究は、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)が抗菌薬耐性を獲得する分子生物学的機序を基盤にして抗菌薬の適正使用につながるエビデンスを創出し、抗菌薬耐性の低減に寄与しようとするものである。 研究の対象とするP. aeruginosaは、入院患者で退院までに同一検査材料から2回以上検出されたP. aeruginosa株のペア(初回分離株および2回目分離株)で、退院までに3回以上検出された場合は、2回目以降の分離株で最も耐性傾向の強い株を「2回目分離株」とする。なお、初回分離から2回目分離までの期間に併用療法が行われた症例は対象基準から除外する(途中で抗菌薬が変更されていても単剤療法が継続されていれば調査の対象とする)。 2021年度も、パンデミックに関連する業務により計画どおりの進捗がまったく得られなかった。
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