研究成果の概要 |
デングウイルス病態発現機構の解明や新規抗ウイルス薬開発に資するため、デング熱患者血中におけるmiRNAおよびサイトカインのレベルを解析し、ホスト側の免疫応答を詳細に解析した。急性期および重症患者においてはCCL5, SCF, PDGF-BB、IL-10、TNF-αの優位な誘導が確認できた。miRNA解析において miRNA hsa-let-7c-5pが急性期患者に優位に上昇していることが明らかとなった。また、ヒト細胞においてmiRNA hsa-let-7c-5pはウイルス抑制作用を有することを確認し、ウイルス抑制作用は本miRNAによる免疫応答の活性化によるものが示唆された。
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