敗血症患者を対象に腎機能(CCr)に基づいたメロペネムの薬物動態モデルを構築した。本モデルは、腎機能を正確に評価することにより敗血症患者におけるメロペネム濃度を正確に予測することができた。また、本モデルを使用して、腎機能や原因菌の最小発育阻止濃度(MIC)別に目標を達成できる投与レジメンを示した。MIC 4 ug/mLの50%T > MICの目標を達成するためには、CCr 85 mL/min以上では投与時間の延長が必要であった。以上の結果から、敗血症患者におけるメロペネムの効果は、腎機能及び原因菌のMICに基づいた投与レジメンを選択することにより最大限に発揮できる可能性が示された。
|