近年、環境中を漂うアスペルギルスを吸引することによって引き起こされる様々なアスペルギルス症が問題となっている。しかしながら気管支肺アスペルギルス症をはじめとしてアスペルギルス症を重篤化させる因子に関しては未解明な点が多い。特にタンパク質性の病原因子はほとんど明らかになっていないため、本研究課題では主にタンパク質性の病原因子を探索するスクリーニング法を採用し解析を進め、その機能を明らかにした。また独自のDNA免疫法を使用して標的抗原Y69に対するモノクローナル抗体を作製した。今後の解析結果次第となるが本研究課題で開発した抗体は将来的に抗体医薬や検査薬等への応用も見込めるものとなる可能性がある。
|