単離L細胞におけるCar8遺伝子発現は非L細胞に比較して有意に高値であり、マウス下部小腸免疫染色でもL細胞でのCAR8発現を確認した。長鎖脂肪酸刺激によるSTC-1細胞からのGLP-1分泌は、Car8の発現抑制により増強、過剰発現によって低下した。さらにα-リノレン酸刺激時STC-1細胞内カルシウム濃度の上昇はCar8発現の抑制により増加した。CAR8機能欠失型変異マウスの経口糖負荷時GLP-1分泌は野生型マウスと同等であったが、コーン油投与時GLP-1分泌は野生型マウスに比べて有意に高値であった。以上の結果から CAR8は長鎖脂肪酸誘導性GLP-1分泌の制御に関与することが示唆された。
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