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2022 年度 研究成果報告書

グルコキナーゼの制御による膵β細胞量調節メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08992
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中村 昭伸  北海道大学, 医学研究院, 講師 (70552420)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードグルコキナーゼ / 膵β細胞
研究成果の概要

2型糖尿病の病態の特徴の一つとして、進行性の膵β細胞量の低下があげられる。それゆえ、膵β細胞量の進行性低下を予防し、膵β細胞量を保持することが2型糖尿病の病態に即した治療として考えられる。われわれはグルコキナーゼの制御による膵β細胞量調節メカニズムの解明をすすめた。その結果、肥満2型糖尿病モデルマウスへのグルコキナーゼ活性化薬投与において、インスリン分泌能および膵β細胞量は増加しないこと、グルコキナーゼの活性抑制が、膵β細胞機能ならびに膵β細胞量を保持することで耐糖能を改善することを個体レベルで明らかにした。

自由記述の分野

糖尿病内分泌代謝内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

グルコキナーゼ活性の抑制は、糖尿病病態下で認められる過剰な糖代謝を適正化するという膵β細胞overworkの軽減、すなわち「Beta cell rest」という概念に一致しており、膵β細胞を刺激してインスリンを分泌させることで血糖を低下させるという従来の方法と逆の発想による2型糖尿病治療へのアプローチであり、極めて創造性、新規性は高い。さらに本研究は、トランスレーショナルリサーチとして、将来的な臨床試験を含めた2型糖尿病の臨床応用に展開できることが大いに期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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