研究課題
基盤研究(C)
我々は骨格筋細胞に伸展刺激を加えて分泌される細胞外小胞(EVs)は脂肪細胞での糖取り込みを促進することを見出した。その作用として骨格筋より分泌されたEVsは直接脂肪細胞内に取り込まれ、糖取り込みに関するタンパクを直接脂肪細胞に導入する作用、またmiRNAを介してタンパク量を制御する両方の作用が存在することを発見した。
糖代謝
骨格筋が収縮する運動が糖代謝改善作用があることは周知の通りであり、骨格筋量や機能が低下している高齢者、糖尿病・肥満症患者における糖尿病治療を困難にしている。骨格筋の伸展刺激により分泌される細胞外小胞(EVs)が生体内での糖代謝改善作用を有することが明らかとなれば、新たな糖尿病治療に繋がり、超高齢化社会を迎える日本での糖尿病予防・治療に貢献するものと考える。