内臓脂肪にはTregが多く、脂肪組織の炎症を防ぐことでインスリン抵抗性を抑制している。サイトカインIL-7はT細胞の生存維持に必須のサイトカインであるが、過去の報告から、TregはIL-7受容体(IL-7R)の発現が低く、生存維持もIL-7非依存性であることが示唆されていた。本研究で、内臓脂肪のTregは例外的にIL-7R発現が高く、Treg特異的IL-7R欠損マウスでは内臓脂肪のTregが減少することを見出した。これらの結果から、IL-7投与によって2型糖尿病が抑制されるメカニズムには、脂肪組織のTregが関与している可能性が示唆された。
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