研究課題/領域番号 |
19K09033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
原口 省吾 昭和大学, 医学部, 講師 (20592132)
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研究分担者 |
スルチョードリ ビシュワジット 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00535453)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ステロイド / 皮膚 / 毛包幹細胞 / 皮脂腺 / 加齢 |
研究成果の概要 |
性腺や副腎だけでなく、皮膚にも性ステロイド合成系が存在し、性腺や副腎由来のステロイドと協働することで、皮膚機能を精緻に制御している。加齢に伴う性腺機能低下により血中の性ステロイド量の減少が生じ、その結果、更年期障害を引き起こす。しかし、加齢に伴って皮膚ステロイド合成系がどの様に変化するのかは良くわかっていない。 そこで本研究は、高齢時における皮膚ステロイド合成系を解析し、加齢に伴う性腺機能の低下は、皮膚ステロイド合成系の亢進を引き起こし、老人性皮膚疾患を引き起こす要因になりうることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
内分泌学、加齢医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦は既に超高齢社会にあるが、人口動態などを考慮すると今後も当面は超高齢社会にあるのは避けられない。また、高齢化は先進国では一様に進行しており、現在高齢者と定義されている年代が、今後より一層、社会活動に参画することは活力ある社会の維持には不可欠である。そのためには健康寿命の延伸が不可欠であり、健康寿命の延伸には老化の理解とその医療への応用が不可欠である。本研究成果は、加齢時に全身性の変化を引き起こす血中性ホルモンの減少に起因する皮膚症状の理解に資するものであり、今後は本研究成果を発展させることで高齢者特有の疾患に対する治療への応用が期待できる。
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