研究課題
我々は2016年に肉眼型分類を世界で初めて創設し、網羅的遺伝子解析で肝転移の指標を同定した.本研究はこれらについて新しい画像診断学的指標を開発し、分子生物学的特徴を調べることを目的とした。我々は2016年に病理学的、画像診断学的な肉眼型分類を世界で初めて創設し、非単純結節型の予後が極めて不良であることを示していた。非単純結節型10例と単純結節型10例の網羅的遺伝子解析を行い、Gene set enrichment analysis ( GSEA )を行い、得られた標的遺伝子のタンパク発現は免疫染色を行っている。年齢、性別、遺伝疾患の有無、BMI、原発腫瘍の大きさ、個数、ホルモン症状、肉眼的周囲浸潤、リンパ節転移、分化度、Ki-67指数、血管侵襲、chromogranin A、synaptophysin、核分裂像、ホルモン産生、新しい標的遺伝子タンパク発現、PAX6免疫染色を行う。PAX6の抗体はsc-81649 anti-PAX6抗体を200倍希釈で用いた。SPSS version 23.0を用いて、無再発生存率および全生存率につき予後解析を行った。最終的な予後情報は2022年3月に収集を行った。令和3年度は上記GSEAで得られた標的遺伝子のタンパク発現は免疫染色を行った。糖鎖マーカー発現の病態生理学的意義を検証した。PAX6の検査症例数を約200例まで増やした。CT, MRI, 術中超音波検査所見を利用した新しい非侵襲的指標のためのデータの蓄積を行った。肉眼型分類のvalidation studyとして、全国規模の前向き研究でその予後予測因子としての意義を検討中である。全国から画像を収集中であり、TRI医療イノベーションセンターに蓄積された前向きデータとともに、肉眼型分類が及ぼす予後への影響を調査中である。網羅的遺伝子解析のサンプル数は50例集まり、再解析中である
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件)
Cancers
巻: 14 ページ: 775~775
10.1002/ags3.12458
Annals of Gastroenterological Surgery
巻: 5 ページ: 692~700
10.1111/cas.15134
Cancer Science
巻: 112 ページ: 4641~4654
10.1371/journal.pone.0252917
PLOS ONE
巻: 16 ページ: 0252917~0252917
10.1007/s00432-021-03660-0
Journal of Cancer Research and Clinical Oncology
巻: 148 ページ: 931~941
10.1007/s00432-021-03650-2
巻: 148 ページ: 697~706
10.1245/s10434-021-09856-5
Annals of Surgical Oncology
巻: 28 ページ: 8497~8505
10.2337/dc20-0864
Diabetes Care
巻: 44 ページ: 1002~1011
10.1186/s12885-020-07579-6