研究課題/領域番号 |
19K09059
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中野 正吾 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20351108)
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研究分担者 |
藤井 公人 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (00524331)
高阪 絢子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50440748)
塩見 有佳子 (毛利有佳子) 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90465576) [辞退]
安藤 孝人 愛知医科大学, 医学部, 助教 (40634134) [辞退]
井戸 美来 愛知医科大学, 医学部, 助教 (70740968)
伊藤 由季絵 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10805469) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 乳癌 / 乳房温存手術 / RVS / 超音波fusion技術 / MRI / non-mass enhancement / 埋込型病変識別マーカー |
研究実績の概要 |
近年、磁気位置追尾システムを用いてUS画像とUS走査面に一致したMRI画像を同一モニター上でリアルタイムに対比することができるバーチャルリアリティ技術 [Real-time virtual sonography(RVS)]が開発された。2005年よりRVSを乳癌画像診断に導入し、仰臥位MRIを追加撮像してRVSを用いてUSとMRI画像情報を一致させる手法を考案し、臨床応用を行っている。Second-look USにRVSを併用することで通常のUSでは同定できないMRI-detected lesionの85%を検出することが可能であった。non-mass enhancement(NME)の検出においても臨床応用が進んでおり、AndoらはNMEの乳房温存手術におけるRVSの有用性についてretrospective解析し、NME 12例に対し、RVSを用いて体表にNMEの広がりマーキングして手術を行ったところ、断端陽性率が17%であったと報告している。本研究では乳房MRIにて同定されたNMEの広がり診断および植込み型病変識別マーカーを用いた乳房温存手術切除範囲決定におけるバーチャルリアリティ技術(RVS)の有用性を前向き臨床試験において検証しているそのために以下のことを明らかにすることが本研究の目的である。 ①仰臥位MRIによる病変の同定率、②RVSを用いたNME造影境界部発見までの所要時間、③植込み型病変識別マーカー留置にかかる時間、④乳房温存手術所要時間、切除重量、⑤乳房温存手術による病理学的断端陽性率、再手術率、⑥乳房内再発率
令和元年、2年においては4例の登録を行った。MRI腫瘍径の中央値29.5mmで、全例に乳房温存を行い、いずれにおいても切除断端は陰性、再手術例はなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Non mass enhancementを伴う乳癌症例が少ないため、症例登録数が伸びていない。2021年5月8日現在、登録症例数は6例である。コロナ禍の影響も否めない。
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今後の研究の推進方策 |
Non mass enhancementを伴う乳癌患者に対し、本研究への登録を積極的に進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
病変識別マーカーの購入がコロナ禍の影響もあり遅れたため。
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