研究課題/領域番号 |
19K09085
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
松岡 裕 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20714869)
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研究分担者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | バイオマーカー / 臓器移植 / 拒絶反応 |
研究実績の概要 |
免疫抑制剤の管理は、細胞性・抗体関連型拒絶反応のみならず、ウイルス感染や、de novo DSAの発生などに直結するため、長期生着を果たした臓器移植において最重要課題となる。当院のCNIを含む免疫抑制薬の管理は薬物動態学(pharmacokinetics;PK:AUC0-4)に加え、T細胞を標的としたPD(pharmacodynamics)解析を施工している。本研究では、PK/PD解析を考慮した免疫抑制剤の選択と管理に加え、長期生着を阻むde novo DSAとの関連性について検討した。CNIがCD8T細胞をより抑制する患者ではウイルス感染が優位に高く、移植後のCNI減量を想定したプロトコールの作成を行った。その結果、ウイルス感染の減少を経験した。EVR使用患者ではCMV感染が減ることが報告されているが、PD解析との関連性はなかった。De novo DSAとの関連性についてはCNIがCD4 T細胞をより抑制する(?)患者では、de novo DSAが発生しやすい傾向があった。B細胞を活性化するT細胞表面のCD40L/ICOS発現を検討したところ、特にCD40L高発現患者でde novo DSAが発生する傾向にあった。長期生着時代におけるImmune monitoringは経時的、かつ複数のバイオマーカーの探索と免疫状態を把握するパラメーターを統合することが重要であることが考えられる。
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