乳癌治療における5FU製剤は重要性が増してきていることから5FU耐性乳癌細胞株を使用して5FU耐性機序を5FU代謝に注目して検討した。5FUが活性体Fluoro-uridine monophosphate(FdUMP)へ変換される経路は細胞株によって異なり5FU耐性獲得に伴っても変化した。とくに注目すべき発見は、5FU耐性株において5FUにThymidine phosphorylase阻害薬であるTipiracilを併用すると5FU耐性が解除されることで、Tipiracilはすでに臨床で使用されている薬剤であることから5FUとTipiracilの併用療法は有望な治療と考えられた。
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