研究課題/領域番号 |
19K09102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20438823)
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研究分担者 |
西野 朋季 京都大学, 工学研究科, 特定研究員 (00756538)
岡田 克也 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60364775)
渡邉 幸博 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70747584)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 生体材料 / 閉塞性黄疸 / 内視鏡的胆道ステント留置 / 生体内チューブ |
研究成果の概要 |
閉塞を起こしにくい生体内チューブは、臨床現場が切望するデバイスである。我々は、防汚効果を獲得できるバイオミメディクス技術に注目し、チューブ内壁に防汚機能を有する構造体を付加したチューブ開発を行っている。本研究では、特に閉塞しやすく入れ替えの難しい胆道ステントにバイオミメティクス構造を付加したチューブステントを作製し、大動物での前臨床実験を行った。胆管チューブにおける大動物実験はほぼ終了し、防汚機能においては良好な結果を得ている。実験動物の胆管を摘出しその組織学的評価を行って安全性を確認している。臨床応用に向けて、企業とのコラボレーションを検討中であり、費用にめどが立てば、臨床研究へ進めていく。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療現場で起こるさまざまな生体内留置チューブ閉塞は、患者のQOL低下、治療の遅延、医療費上昇を惹起する忌まわしい現象である。我々の作製したチューブを臨床応用できれば、安価に閉塞しにくいチューブが開発され、医療への貢献は多角的にも多大であると思われる。今後、さらに簡便に防汚効果の高いチューブ作成も工学系大学もしくは企業とタイアップしながら作製しており、当方としてはトランスレーショナルリサーチとして動物実験、臨床使用における安全性や意義を検討していく予定である。最終的には商品化し広く臨床で用いられることによって医療への多大な貢献を期待できる研究と思われ、今後も継続していきたい。
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