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2020 年度 実施状況報告書

小腸移植におけるNotchシグナルの免疫応答制御とメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09104
研究機関東海大学

研究代表者

森 昌玄  東海大学, 医学部, 助教 (00445389)

研究分担者 渡邉 稔彦  東海大学, 医学部, 教授 (50306734)
清水 隆弘  東海大学, 医学部, 助教 (80626705) [辞退]
穂積 勝人  東海大学, 医学部, 教授 (30246079)
佐藤 健人  東海大学, 医学部, 准教授 (50235363)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード小腸移植 / 虚血再潅流障害 / Notchシグナル / 免疫応答
研究実績の概要

【研究概要】
2019年度は動物モデルの品質の確認が行われた。またin vivoにおいて無治療群とNotchリガンド抗体(anti-Dll1)による治療群で、Notch経路遮断により生存日数の延長と組織学的な虚血再灌流障害の軽減が認められた。2020年度はin vivoで確認された治療効果をin vitroで確認することであった。
【結果】虚血再灌流後、24時間でモデル動物から検体を採取して、以下のin vitroアッセイを行った。
1.組織炎症指標の評価:スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)・カタラーゼ(CAT)活性・ミエロペルオキシダーゼ(MPO)、の3項目を検討した。無治療群ではMPO活性は増加、SODやCAT活性は低下していたが、治療群では逆にSODやCAT活性が低下、MPO活性は増加していた。2.炎症性サイトカインの評価:無治療群では、TNF-α・MCP-1 mRNA発現は上昇しており、IL-1β・iNOSも同様に上昇傾向を認めた。Notchリガンド抗体治療群においては、TNF-αとMCP-1のmRNA発現は抑制されており、同様にIL-1β・iNOSも抑制傾向を呈していた。3.タンパク発現定量:Western Blot法により、Hemeoxidase-1(HO-1)、Bcl-2/Bcl-xlを測定した。治療群において、Hemeoxidase-1(HO-1)の著明な減少が認められたものの、Bcl-2/Bcl-xlにおいては両群間に有意差はなかった。4.アポトーシス:HE標本の高倍率像(x400)にて1crypt当たりのapoptotic bodyのカウントを行った。Notchリガンド抗体治療群は無治療群に比べ、小腸粘膜上皮のTUNEL染色陽性の細胞の増加を抑制していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

保存検体数に制限があり、未だ十分なNのin vitroアッセイを完遂できていない。

今後の研究の推進方策

in vitroのアッセイのNをきちんとそろえて、治療効果に統計学的な有意性があるかどうか検討してゆく。虚血再灌流障害モデルでの検討が一段落したら、小腸移植モデルの検討に移る。

次年度使用額が生じた理由

実験計画に見合う研究活動ができなかったため。残額は物品費に割り当てる。

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公開日: 2021-12-27  

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