研究課題/領域番号 |
19K09109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
河合 賢朗 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 共同研究員 (80513530)
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研究分担者 |
島 礼 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (10196462)
角川 陽一郎 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (60221173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 化学療法 / 細胞老化 / 代謝 |
研究成果の概要 |
化学療法・放射線療法にて残存する老化腫瘍細胞を除去、あるいはその活動をおさえることで治療成績を向上させるコンセプトのもと、種々の検討を行った。とくに治療誘導性の細胞老化において、NAD合成が亢進することに着目した。マウスxenograftでの治療実験において、シスプラチン化学療法とNAD合成阻害とが著しい治療効果を示すことが分かった。またNAD前駆体の摂取制限によってNAD代謝に干渉出来るか否かを検討した。動物モデルにて、そのような食事介入が血中栄養成分に及ぼす影響を網羅的に調べた。
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自由記述の分野 |
乳腺外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスxenograftでの治療実験におけるシスプラチン・NAD合成阻害の高い相乗効果は、今後さらなる検証をすすめる価値がある。また、今回はシスプラチンのみでの検討だが、他抗ガン剤や放射線治療とNAD合成阻害の併用についても検討する意義は高い。一方、米国を中心にプレシジョン(精密な)栄養学の概念が発達しつつある。そのような先進的概念を乳がん治療においても早期に取り入れるべきで、本研究はその一歩とみることが可能だろう。食事改変により化学療法の成績が変わったという今回の結果は、一層の検証を行う価値があると思われる。
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