研究課題/領域番号 |
19K09111
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター) |
研究代表者 |
後藤 満一 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 大阪急性期・総合医療センター 名誉総長, 名誉総長 (50162160)
|
研究分担者 |
丸橋 繁 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)
宮田 裕章 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (70409704)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | NationalClinicalDatabase / 診療ガイドライン / アンケート調査 / Quality Indicator / 修練施設 / 手術関連死亡 / がん診療 / 国際共同研究 |
研究成果の概要 |
専門医認定制度や臨床ガイドラインの実施が外科手術の成績に与える影響を明らかにするため2014年10月~2015年1月にかけて日本国内のNational Clinical Databaseに登録されている診療科を対象にWebベースの質問紙調査を実施した。手術関連の死亡率を食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌の代表的な手術術式においてアウトカムとして採用し患者レベルのリスクを補正した上で各項目のオッズ比を計算した。その結果、各手術において専門医制度を含む施設環境やガイドラインの実施が有意な死亡率の減少に関連していることが明らかにされた。これらの結果は今後さらなる医療の質の向上に資するものと期待される。
|
自由記述の分野 |
消化器外科、肝胆膵外科、移植医療、癌医療
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1これまで、ストラクチャーを規定する専門医の配置や設備などの診療体制、また、プロセスを規程する各種診療ガイドラインの実施状況が、手術関連死亡率に影響をあたえるかどうかについて十分なエビデンスをもって明らかにされた研究はなかった。本研究では全国4,000以上の参加施設を有し、95%以上のカバー率をもつ消化器外科領域のNCDのデータを使い、各症例のリスクを調整した手法で手術死亡率への影響を検討した。その結果、リスク調整した手術関連死亡率、すなわち外科治療の質が、ストラクチャーやプロセスに影響されていることが各種消化器がん治療(食道癌・胃癌・大腸癌・肝癌・膵癌)において明らかになった。
|