研究課題/領域番号 |
19K09143
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
今岡 裕基 三重大学, 医学系研究科, 助教 (70762938)
|
研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00422824)
奥川 喜永 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (30555545)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座大学教員 (50192026)
井出 正造 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (90616088)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 大腸がん / ノンコーディングRNA / 遠隔転移 |
研究実績の概要 |
近年わが国においては食生活の欧米化に伴って、日本においても大腸癌による死亡者数が増加しており、女性においては悪性新生物による死亡者数で第1位となっている。大腸癌死亡予防には、早期発見/早期治療による二次予防が必要となり、現在の便潜血検査と比較し、感度・特異度ともに期待できるあらたな非侵襲的で簡易一次スクリーニング法の開発が急がれる。その一方進行大腸癌に関しても、この10年で著しい治療法の進捗を遂げたが、しかしながらStage III(リンパ節転移(+))結腸癌の25%、直腸癌では35%には遠隔転移再発を認めるため、より強力な補助化学療法のレジメの開発が急務である一方、遠隔転移再発を早期に発見するのみならず、転移再発高リスク患者を選別する新たなバイオマーカーの確立や、転移機序を解明することによる転移抑制の新たな治療法の開発が急がれる。本研究は、同時性肝転移、リンパ節転移を認めた患者群の正常大腸粘膜、原発巣、転移リンパ節、肝転移の4群間のprofilingから大腸癌進展・転移に関与するCircRNAを同定し、新たなNon-invasive biomarkerの確立と、癌進展機序解明からの新規治療法開発を目的とするTwo way approachを行い、現在極めて予後不良な経過をたどる大腸癌患者の予後・QOLの向上をめざすことを目的とする。本年度は、研究計画に従い、臨床検体からのRNAやDNA抽出などを継続して行ったほか、いくつかの候補遺伝子の発現解析をすすめている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床検体からのRNAやDNA抽出に時間を要したため。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、更なる多数検体をもちいた解析を継続し、その臨床的意義をあきらかにするとともにさまざまな検体を用いて測定可能かどうかを探索していく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究計画にやや遅れが生じたため次年度使用額が生じた。今後は、更なる多数検体をもちいた解析を継続し、その臨床的意義をあきらかにするとともにさまざまな検体を用いて測定可能かどうかを探索していく予定である。
|