研究課題/領域番号 |
19K09155
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
石塚 満 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20382963)
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研究分担者 |
清水 崇行 獨協医科大学, 医学部, 助教 (50622198)
窪田 敬一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70260388)
山西 友典 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90220425)
井上 健一 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90587974)
岸本 聡子 獨協医科大学, 医学部, 助教 (10511488)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 便失禁 / 皮下脂肪組織由来再生幹細胞 / 内肛門括約筋 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は便失禁に対する新たな治療法の確立を目指すことである。そのためにヒト脂肪組織由来再生幹細胞(Adipose-derived regenerative cells: ADRCs)を内肛門括約筋に移植し、便失禁の原因となる内肛門括約筋機能の改善が認められるかどうかを調査することである。 このため平成31年度研究実施計画としてはヌードラット内肛門括約筋への非培養ヒトADRCs移植実験を以下の如く計画していた。 手術検体から得られた脂肪組織からヒトADRCsを抽出し、ヌードラット内肛門括約筋への移植を行う。移植後2週間観察し、有害事象のチェックを行い、安全性が確認された後、ヌードラット内肛門括約筋組織を採取し、組織のH-E標本と免疫組織染色を用い、ADRCs がどのような組織に分化したのかを組織学的に検討する。さらに筋電計測装置を用いて移植前後での内肛門括約筋の活動電位を測定し、内肛門括約筋機能の具体的な評価もあわせて行う。 しかし、期間内で譲渡されたGFPラットが交配できず、公の機関から譲渡手続きをやり直した。その間SDラットを用いて予備実験を完了し、現在はGFPラットの手配もできたので予定通り実験を実施している。 予備実験とは肛門括約筋障害ラットを作成し、ラットの直腸内圧を測定するモデルラットの作成であるが、直近の実験では直腸内圧センサーも十分にモデルラットで測定可能であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
期間内で譲渡されたGFPラットが交配できず、公の機関から譲渡手続きをやり直した。その間SDラットを用いて予備実験を完了し、現在はGFPラットの手配もできたので予定通り実験を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究はやや遅れが見られるが、モデルラットを用いた直腸内圧測定の手技も安定しており、次なる段階ヌードラット内肛門括約筋への非培養ヒトADRCs移植実験へと進むことができることが示された。
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次年度使用額が生じた理由 |
今回GFPラットの繁殖がうまく行かず、実験動物作成に遅れが生じ、これに伴う実験の遅れを反映している。 使用計画としては実験動物を作成して測定・データ収集・解析を行う。
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