研究課題/領域番号 |
19K09161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
井田 智 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (80583038)
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研究分担者 |
高松 学 公益財団法人がん研究会, 有明病院 病理部, 医員 (00750366)
森 誠一 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 次世代がん研究シーズ育成プロジェクト, プロジェクトリーダー (10334814)
今村 裕 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
渡邊 雅之 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 部長 (80254639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 食道胃接合部腺癌 / 免疫回避機構 / 腫瘍組織型 / 制御性T細胞 / 細胞傷害性T細胞 |
研究成果の概要 |
上部消化管腺癌におけるTregとCTLのバランス(FOXP3/CD8比)と腫瘍の悪性度を、組織型(びまん型、分化型)別に検討を行った。FOXP3/CD8比の高群と低群を比較検討した結果、pStage I-III(N=250)のびまん型においてのみ、高群は有意に予後不良であった(疾患特異別5年生存率、高群57.1%、低群88.9%、P=0.0096)。この結果は、多変量解析でも同様であった。なお、このような現象は腫瘍内部においては確認できなかった。つまり、食道胃接合部腺癌のびまん型は浸潤部のFOXP3+細胞がCD8+細胞より多く、再発を来たしやすく癌死するリスクが高い、ということを示している。
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自由記述の分野 |
上部消化管外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上部消化管腺癌での制御性T細胞(Treg)と細胞傷害性T細胞(CTL)のバランス(FOXP3+細胞数/CD8+細胞数=FOXP3/CD8比)が悪性度と関与しているのではないか、という仮説を検証し、また組織型別に比較することにより、腫瘍組織型ごとの免疫回避機構のメカニズムを解明することができる。腫瘍免疫微小環境の理解は、有望な治療体系である免疫治療へ発展することができる。
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