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2022 年度 実績報告書

樹状細胞サブセットの選択的貪食による革新的XCL1産生腫瘍細胞ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09183
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

勝田 将裕  和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50464673)

研究分担者 北畑 裕司  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00535338)
山上 裕機  和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
水本 有紀  和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (60596980)
宮澤 基樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90549734)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードがんワクチン / 樹状細胞 / XCR1 / XCL1
研究実績の概要

我々は、MC38およびB16へのlipofectionとNeomycinによるLimiting dilutionによりXCL1産性能を有するXCL1分泌型腫瘍細胞のクローン(MC38-XCL1、B16-XCL1)を作成した。C57BL/6 miceを用いた皮下腫瘍モデルにおいて、MC38-XCL1およびB16-XCL1は、それぞれMC38またはB16と比べて有意に腫瘍の増殖が抑制された。このことより、腫瘍局所の微小環境において、XCL1は腫瘍増殖に抑制的に働くことが示唆される。さらに我々は、MC38-XCL1、B16-XCL1の放射線処理にて、アポトーシス細胞をほとんど認めず増殖能のない、かつ、XCL1を大量に産生するXCL1分泌型腫瘍細胞ワクチン(MC38-XCL1-vac、B16-XCL1-vac)を作成した。C57BL/6miceにMC38、または、B16腫瘍細胞とMC38-XCL1-vac、または、B16-XCL1-vacを同時接種する腫瘍増殖予防モデルでは、いずれもワクチン投与により有意な腫瘍増殖抑制効果を認めた。MC38-XCL1-vacによる腫瘍増殖抑制効果は、XCR1のKOマウスおよびB2MのKOマウスではキャンセルされることから、ワクチンの腫瘍増殖抑制効果はXCR1およびCD8T細胞依存性であることが示唆される。また、ワクチン接種部位の局所免疫環境をIHSで解析したところ、ワクチン投与局所へのXCR1DCの集積が示唆された。本研究により患者生体内で強力かつ安全に複数のがん特異的CTLを大量に誘導する新規XCL1産生膵癌細胞ワクチンのコンセプトが確立した。

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公開日: 2024-12-25  

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