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2021 年度 実績報告書

肝星細胞をターゲットとした新たな肝再生機序解明と革新的治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09189
研究機関群馬大学

研究代表者

播本 憲史  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (00419582)

研究分担者 五十嵐 隆通  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20648472)
新木 健一郎  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60431706)
渡辺 亮  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60738847)
調 憲  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肝再生
研究実績の概要

M2BPGiがヒト肝細胞とクッパ―細胞に及ぼす影響を調べた。M2BPGiを添加したKupffer細胞の上清を質量分析計を用いてグルコース調節タンパク質78(GRP78)を突き止めた。さらに、M2BPGi関連分泌タンパク質の1つとしてのGRP78の肝臓再生への影響を、invitroおよびマウス肝切除モデルで調べた。
結果としてM2BPGiにはin vitroで肝細胞増殖促進効果はなかったが、M2BPGiはクッパ―細胞からの分泌蛋白GRP78の産生を促進した。 クッパ―細胞由来のGRP78は肝細胞の増殖活性を促進した。マウスの70%肝切除モデルにおいてGRP78の投与は、肝再生を有意に促進し、90%肝切除モデルにて有意に生存率を増加させた。クッパ―細胞の働きを阻害するとこの肝再生も阻害された。結論としてM2BPGiで活性化されたクッパ―細胞はGRP78を分泌し、これにより、肝再生が促進され、致死的なマウスモデルの生存率が向上した。肝切除を行った実臨床患者において肝再生率とM2BPGi、GRP78は相関関係にあった。正常肝の切除において肝再生時にM2BPGi、GRP78が上昇していることを証明した。この肝再生のメカニズムはこれまで報告されたことがなく、このデータは、新しい肝栄養因子GRP78が致命的な肝不全の有望な治療ツールである可能性があることを示唆した。現在論文投稿し英文雑誌のin pressとなっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A New Liver-Regeneration Molecular Mechanism Involving Hepatic Stellate Cells, Kupffer Cells, and Glucose-Regulated Protein 78 as a New Hepatotrophic Factor2022

    • 著者名/発表者名
      Hagiwara K, Harimoto N, et al
    • 雑誌名

      Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] 急性肝不全治療における新たな肝再生因子の可能性2021

    • 著者名/発表者名
      萩原慶、播本憲史ら
    • 学会等名
      第47回日本急性肝不全研究会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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