研究分担者 |
末岡 英明 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20419831)
須藤 誠 兵庫医科大学, 医学部, ポストドクター (40415427) [辞退]
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (90199373)
波多野 悦朗 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80359801)
岡本 共弘 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567208)
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研究実績の概要 |
ヒト肝内胆管癌組織における二種類のIL-11抗体を用いた免疫染色では異なった結果が得られ、再現性のある結果が得られなかった。三種類目の抗体を用 いた免疫染色を行ったが、信頼性のおけるデータは得られなかった。この抗体は、膵癌組織においてワークしている可能性が高かったため、現在膵癌組織の追加免染を行ったが、こちらも明らかな相関は得られなかった。 細胞実験ではヒト胆管内癌細胞株 (SSP-25, RBE, HuCCT1, TKKK)におけるILT1受容体であるILT1Ra及びgp130の発現をwestern blottingで調べたとこ ろ、すべてのヒト胆管内癌細胞株で:L-11R及びgp130の発現を認め、:L-11に対するレセプターのサブユニットが発現していることを確認した。次に:L-11(100 ng/mL)の培養ヒト胆管内癌細胞株に対する増殖能をAlamar Blueアッセイにて調べたところ、添加48, 72, 96時間後に、コントロール群に比べ有意な細胞数の 増殖を認めた。また、マトリゲルコートカルチャーインサート(8mm pore)を用いた細胞浸潤アッセイではILT1(100 ng/mL)添加72時間後に、コント ロール群に比べ、有意な浸潤細胞数の増加は認めなかった。 以上のことから、1L-11はヒト肝内胆管癌の増殖因子になりうる可能性があることが考えられたが、さらなる検討が必要と考えられた。
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