研究課題/領域番号 |
19K09217
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
楳田 祐三 岡山大学, 大学病院, 講師 (10573735)
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研究分担者 |
藤原 俊義 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00304303)
八木 孝仁 岡山大学, 大学病院, 教授 (00304353)
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
吉田 一博 岡山大学, 大学病院, 助教 (60824761)
重安 邦俊 岡山大学, 大学病院, 助教 (70544071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肝内胆管癌 |
研究実績の概要 |
1. これまでの蓄積サンプルに加えて、岡山大学病院肝胆膵外科にて行われた肝内胆管癌切除症例より組織サンプルを収集・保存し、DNA抽出を行った。更に、既に確立されている血中メチル化DNA/Ago2-miRNA測定を行うべく、前向きに肝内胆管癌患者の術前・術後血液サンプルの収集を進めている。 2. 腫瘍・宿主免疫応答評価として、各種免疫栄養指標の評価(CONUT score, prognostic nutritional index (PNI), Glasgow Prognostic Score)を算出し、再発予後・生存予後との比較を行った。また肝内胆管癌切除標本より、腫瘍局所における腫瘍関連免疫反応を評価し、全身免疫栄養指標との関連性を検討することで、末梢血液における免疫指標の意義を検討している。具体的には、腫瘍内外における腫瘍浸潤T細胞(Tumor Infiltrating Lymphocyte)を免疫組織染色にて把握し、CD8/Foxp3を用いた機能評価・スコア化を行い、主予後規定因子であるリンパ節転移状況と切除予後との層別化を試みる。これまでの解析より、術前の免疫栄養指標は鋭敏に肝内胆管癌の切除予後を反映することを明らかにした。更にCD8/Foxp3からなる腫瘍On-siteでの免疫栄養疲弊の評価が切除予後規定因子となることを認めており、今後免疫栄養指標との関連性について解析していく予定である。 3. 今後は、切除標本・血液サンプルを幅広く集積し、これら収集サンプルと臨床データをValidation cohortとして、これまでの実験結果を検証していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンプル集積・解析について、順調にDataは蓄積されつつある。 Liquid biopsyの候補となる循環miRNA候補と臨床経時的data(腫瘍マ ーカーなど血液検査、各種画像検査所見)との比較検討を将来的に行うべく準備は順調に進んでいる。 更に治療方針確立に有意義となる腫瘍病勢評価としての循環血液中のmiRNAについて、細胞株を用いた基礎実験を併行しており、評価の裏付けを得るともに臨床応用可能なアッセイ確立に向けて、順調に実験は進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
腫瘍病勢評価の指標となり得るLiquid Biopsyの検査手技を確立するために、蓄積された経時的循環miRNAの測定dataと、従来既存の腫瘍マーカー推移、CT画像変化とを比較検討していき、循環miRNAの意義を証明する。具体的には、循環miRNAと既存腫瘍マーカーとの精度の比較を予定している。今後は、切除標本・血液サンプルを幅広く集積し、Validation cohortとして、本学で得られた実験結果を再度検証していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 肝内胆管癌サンプル収集、及びGenetic/Epigenetic解析を行う中で、リアルタイムPCR、細胞培養に用いる試薬・抗体購入を予定していたが、予定よりも少ない量で順調に結果が得られたために、次年度繰越研究費が発生した。
(使用計画) 今後、既存札細胞剤・分子標的薬併用についての基礎実験、及びin vivo実験実施にあたり費用がかかるために、繰越研究費を充てる予定である。
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