研究課題
基盤研究(C)
がんに特異的なCTLによる腫瘍退縮効果が明らかとなり有望な治療方法として注目を浴びている。一方で、膵臓がんでは有効性の高い変異に由来するエピトープペプチドが少ないと考えられ、新たなCTLターゲットの発見が必須である。申請者らは活性型K-RAS遺伝子変異を有する膵臓がんで誘導されるオートファジーを介在した場合にのみ生成されるCTLエピトープを同定した。この現象の普遍性を検討するために、治療ターゲットとなり得るオートファジー介在性CTLエピトープの探索を行った。
腫瘍免疫学
一部のがんでは有効性が示されているがん免疫療法であるが、難治がんである膵臓がんに対するがん免疫療法を行うためのターゲットが非常に少ない。そこで独自に得た基礎的データからその普遍性を検討するために、より広くターゲットを探索する研究を行なった。3年間での結果では十分な結果は得られていない。今後も研究を続けることにより社会へ還元できる結果につなげていけるものと考えている。