CL-K1、MASP-1/3は細菌、ウイルスなどの異物が生体内に侵入した際、これらの排除に機能する自然免疫分子である。これらの分子が、子宮、羊膜内で成長する、胎児体内という細菌学的に非常に清潔な領域で、胎生期の初期から発現していることを明らかにしたことである。すなわち、生体内では自然免疫系の補体系路活性化のシグナル下で異物排除に関与する分子が、胎生期では未知の分子と相互作用し、器官形成経路に関与することを示唆する重要な結果である。 また、CL-K1ノックアウトマウスがヒト3MC症候群と非常に類似する表現型を示したことから、今後の3MC症候群発病機序解明に有用なモデルであることを明らかにした。
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