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2019 年度 実施状況報告書

Dual energyと超遅延相造影CTによる4次元CT血管造影エンドリーク診断

研究課題

研究課題/領域番号 19K09247
研究機関大分大学

研究代表者

本郷 哲央  大分大学, 医学部, 講師 (70419646)

研究分担者 米虫 敦  関西医科大学, 医学部, 講師 (80360254)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード大動脈瘤 / エンドリーク / dual energy CT
研究実績の概要

1.ステントグラフトファントム作製とDual energy物質分別技術に基づく金属除去画像の検証 多様な素材の腹部大動脈ステントグラフトを用いた造影ファントムを作製し、dual energyによるステント除去画像の検証を行った.具体的にはGORE社製,Medtronic社製ステントを用いて内部に造影剤を充填させたシリンダーを作成し,エンドリークモデルを作製した. 撮影アルゴリズムおよびソフトウエアの最適化を行い,ステント除去画像を作成した.Dual energy CTでのナイチノールステントの除去を確認した.また同様な実験をCooK社製ステンレススティールステントにても行いステント除去を確認できた.
2.超遅延相造影CTの非剛体位置合わせ差分画像によるtype IIIbエンドリークの描出能の検証 これまで蓄積されたtype IIIbエンドリーク症例の超遅延相造影CTデータ10例を用いて、非剛体位置合わせによる差分画像を作製した. エンドリーク領域は動脈優位相単独に比較し,容積にて65%増加することが判明した.また2例では動脈優位相にて描出されていないエンドーリークの描出に成功した.また超遅延相造影CTにおいてもステントの除去は可能であったが,一部でステント除去が困難であったことが確認された.
また超遅延相造影CTにおいて新たな症例の症例の蓄積もあり,2例追加された.
3.Dual Energyでの物質分別ソフトウエアを用いたアルゴリズムが上記ファントムにて使用可能であることが確認された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に基づいた実験を行い,Dural energyによるステント除去に成功しており,概ね順調と思われる.
また超遅延相造影CTの非剛体位置合わせ差分画像も15例確保され,予定症例の確保が可能であった.

今後の研究の推進方策

上記ファントムを用いてエンドリーク有りモデルとエンドリーク無しモデルを作製しDural energyによりエンドリーク検出能を検証する.
Dual energy CTでのエンドリーク症例データの蓄積:Dual energy CTにて撮影されたEVAR後症例の蓄積を行う。(目標50症例)エンドリーク治療の対象となった症例では4D-CTAデータも取得する。

次年度使用額が生じた理由

研究は予定通りすすんでいる.ステントサンプルを既に保有しているものを使用したため,残額が発生した. 2020年度に行う物資分別解析の為,画像解析ソフトウエアのアップグレードおよび機器をレンタルをする必要が生じた.そのため,2019年度未使用分を当てることとした.

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公開日: 2021-01-27  

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