| 研究課題/領域番号 |
19K09257
|
|---|
| 研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
|---|
研究代表者 |
藤本 一途 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (40398368)
|
|---|
| 研究分担者 |
宮原 義典 昭和大学, 医学部, 教授 (10534670)
喜瀬 広亮 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (40436879)
北野 正尚 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (40574629) [辞退]
富田 英 昭和大学, 医学部, 特任教授 (60180171)
藤井 隆成 昭和大学, 医学部, 教授 (60384450)
樽井 俊 昭和大学, 医学部, 助教 (80763698)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
| キーワード | ステント / 超高耐圧バルーン / unzipping |
|---|
| 研究実績の概要 |
【目的】肺動脈狭窄動物モデルを作成して、小口径ステントを留置後慢性期にステントをunzippingした後に大口径ステントを留置した場合の有効性・安全性を検証する。
【方法】雌の家畜ブタ3頭(2頭をunzipping群、1頭をcontrol)に対して、9週齢時 (14.1～15.0Kg)に開胸して右肺動脈をゴアテックスで絞扼して肺動脈狭窄モデルを作製した。モデルに対して13週齢時にGenesis renal 5 mm / 15 mmステントを留置して狭窄を解除した。21週齢時に体格の成長に伴い周囲の血管径と比較して相対的にステント留置部が狭窄していることを確認し、unzipping群に対して、ステントを過大な径の超高耐圧バルーンで拡大してunzippingを行った後にP1808ステントを留置して狭窄の改善を確認した。24週齢時にcontrolではステント部の狭窄が残存し肺血管床の成長も乏しいのに対して、unzipping群では血管径は周囲の正常血管とほぼ同径で十分な肺血管床の成長を確認した。ステント留置部の組織標本を作成し、内膜断裂を含めた血管損傷は無いことを確認した。【考察】小口径ステント留置後慢性期のステントunzippingとより最大拡張径の大きなステント留置術を組み合わせる事で、再手術を回避し、肺血管床の成長を促しつつ安全に治療できる可能性が示唆された。
|
| 備考 |
第32回日本先天性心疾患インターベンション学会学術集会にて小池賞受賞
|
