| 研究課題/領域番号 |
19K09282
|
|---|
| 研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
|---|
研究代表者 |
清水 秀二 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (80443498)
|
|---|
| 研究分担者 |
宍戸 稔聡 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (60300977)
小谷 恭弘 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (90534678)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
| キーワード | 先天性心疾患 / シミュレーション / 血行動態 / ベッドサイド |
|---|
| 研究実績の概要 |
複雑心奇形患者の術後管理において、コンピュータ上に患者個々人の血行動態を再現できれば、手術や薬物投与による血行動態の変化を予測し、医師の経験を補って患者に合わせた最適な治療を選択することが可能になる。そこで本研究では、複雑心奇形患者を対象に、患者個々人の血行動態をリアルタイムで再現できるベッドサイド・シミュレータを開発し、血行動態の変化を予測することで、最適な治療法を選択できるシステムを開発することを目的とし、研究を進めている。
令和３年度は、平成３１年度/令和元年度、令和２年度に引き続き、患者個々人に合わせた血行動態シミュレーションを実行するために必要な心筋収縮性や血管抵抗などの個別パラメタを、心臓カテーテル検査、心エコー検査、CT・MRI検査などの術前臨床データから推定し、シミュレータに初期値として入力できるようにするためのアルゴリズムを開発する研究を行った。また、令和２年度に引き続き、術前臨床データより推定されたシミュレータの個別パラメタを、術後、集中治療室などでモニタされている血圧・心房圧・肺動脈圧などの血行動態データから再推定し、新たな個別パラメタとしてシミュレータに反映するためのアルゴリズムの構築を行った。これらのアルゴリズムをもとに患者個々人の血行動態を、リアルタイムで推定できるベッドサイド・シミュレータのプロトタイプの基本設計を行い、システム全体の要求仕様について検討を行なった。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和２年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、臨床での術後血行動態データの取得が遅れており、シミュレータの個別化のために必要な個別パラメタの再推定アルゴリズムの検証が十分ではない。
|
| 今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し、引き続き、術後血行動態データの収集を行い、個別パラメタ推定アルゴリズムの精度を向上させ、患者個々人の血行動態をリアルタイムで予測できるベッドサイド・シミュレータを完成させる。
|
