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2021 年度 研究成果報告書

癌細胞株と3次元in vitroモデルを応用した浸潤における候補遺伝子の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09284
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

土井 健史  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70814490)

研究分担者 眞庭 謙昌  神戸大学, 医学研究科, 教授 (50362778)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードBEX1 / 肺腺癌 / 悪性胸膜中皮腫 / 浸潤能 / 細胞増殖能 / DL-CGH
研究成果の概要

癌の浸潤は癌が周囲組織へ進展する時や遠隔転移する時に非常に重要な機構であり、癌が生命に関わる大きな要因の1つとなる。我々は先行研究で癌の浸潤能を評価する手法として2層化コラーゲンゲル半球法を開発し、これを癌細胞株に応用して細胞株を浸潤能の有無で分類することができた。肺腺癌細胞株・悪性胸膜中皮腫細胞株を用いて浸潤能の高い細胞株を選別した上で発現が亢進している遺伝子を検索したところ、BEX1が著明に発現亢進していることが判明し、BEX1の抑制により癌細胞の浸潤能と細胞増殖能が抑制されることが示された。

自由記述の分野

呼吸器外科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌が浸潤・転移する際には多段階のプロセスを経ることが知られており、我々が開発した浸潤能評価のための2層化コラーゲンゲル半球法は、特に癌が周囲組織・間質へ浸潤する様子を観察・評価するのに優れていた。今回用いた肺腺癌・悪性胸膜中皮腫細胞株が周囲組織に浸潤する際、外に向かって樹状突起を伸ばして浸潤する様子が見られ、BEX1を抑制することで樹状突起が形成されず浸潤ができなくなることが観察できた。この結果、BEX1は癌が樹状突起を伸ばして周囲に浸潤するのに深く関与し、浸潤のメカニズムに関わる有用な遺伝子であると考えられる。BEX1の働きを抑制する薬剤の開発は新たな分子標的薬の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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