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2022 年度 研究成果報告書

ゲノム医療を目指した遺伝子異常に基づく悪性中皮腫発症機構の解明と治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09292
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

シバスンダラン カルナン  愛知医科大学, 医学部, 講師 (30557096)

研究分担者 村上 秀樹  愛知医科大学, 愛知医科大学, 客員研究員 (90303619)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードMPM / NF2 / p16 / CD24
研究成果の概要

悪性中皮腫は(MPM)、難治性腫瘍である。化学療法の効果は限定的であり、新たな治療薬が切望されている。MPMでは、がん抑制遺伝子の欠失を高頻度に伴うが、これらの欠失がMPM腫瘍の成長にどのように寄与しているかを理解するために、中皮細胞を用いてNF2/p16ダブルノックアウト(DKO)細胞を作成し、定量的PCR分析により、DKOクローンにおけるCD24の発現が認められた。さらに、免疫組織化学染色の結果から、NF2/p16の発現が陰性であるすべてMPM組織において、CD24の発現が認められた。これらの結果は、CD24が予後マーカーとして、新規診断・治療ターゲットとして利用できる可能性がある。

自由記述の分野

がん研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、NF2欠損に加えてMPM患者で高頻度に見られるp16INK4欠損やBAP1欠損を二重または三重欠損させた細胞を樹立して、その表現型を動物モデルや分子生物学的手法で解明することにより、新たな早期診断マーカーや分子標的治療薬の候補分子の同定が期待できる。本研究から解き明かされる悪性中皮腫の発がん分子病態は極めて高い新規性とゲノム医療への応用が期待できる。また、本研究における解析システムは、他の癌種の分子病態と発がん機構の解析に応用できる可能性を秘めており、その波及的効果は高い。

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公開日: 2024-01-30  

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