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2019 年度 実施状況報告書

新しい痛み治療薬の開発に向けた炎症性内臓痛発現メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09334
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中田 亮子  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00405474)

研究分担者 谷奥 匡  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50554656)
吉田 朱里  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40584777)
川股 知之  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80336388)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード炎症性腸疾患
研究実績の概要

2019年度はTmem45bの発現分布解析を行ない、痛み関連行動を解析する実験系を立ち上げた。
まず、逆行性神経トレーサーを用いたTmem45bの発現・分布解析を行った。後根神経節において大腸に投射している神経細胞の解析を行った。逆行性神経トレーサーを大腸に投与し、後根神経節を採取し凍結切片を作成した。大腸から後根神経節に投射している神経の分布を解析した。同一切片で各種神経マーカーによる免疫染色を同時に行った。野生型マウスと炎症性腸疾患モデル間でTmem45bの局在を組織学的に比較した。炎症性腸疾患モデルとしてDSSモデルを作成した。2%DSS水を飲水させ、モデル作製が成功していることを行動解析とHE染色により確認した。DSSモデルにおいて後根神経節におけるTmem45bの局在の変化は確認できなかった。
次に、大腸組織を用いてTmem45bの分布を確認した。大腸上皮にTmem45bの免疫陽性を認め、Tmem45bが大腸上皮に局在していることを確認した。この成果はTmem45bが大腸上皮において機能している可能性を示唆する。一方で神経繊維やアウエルバッハ神経叢におけるTmem45bの局在は2019年度中に確認できていないため、引き続き解析を行なっている。
痛み関連行動を解析するためにopen field testを用いた実験系を立ち上げ中である。野生型マウスとDSSモデルマウスを用いて解析を行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画していた組織学的解析の大部分を終えた。

今後の研究の推進方策

本年度はTmem45bノックアウトマウスを用いた機能解析を実施する。すでに機能解析実験は進行しており、現時点で研究遂行にあたり課題はない。

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公開日: 2021-01-27  

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