研究課題/領域番号 |
19K09345
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
門井 雄司 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢 / β amyloid タンパク / 認知機能障害 |
研究実績の概要 |
中枢神経系の評価を高齢ラットと若年ラットを用いて行った。比較は小開腹手術2時間に麻酔から覚醒させ中枢神経障害を2つの方法により評価。同様な評価は14日後にも実施した。中枢神経障害の解析方法としては、急性侵害刺激は、(ⅰ)熱せられた板の上に動物をおいて回避行動発現までの潜時(hot-plate test)、(ⅱ)ガラス板の下から後肢に熱刺激を加えて回避行動発現までの潜時(paw flick test)、(ⅲ)熱刺激を尾に加えて回避反応を起こすまでの潜時(tail flick test)、(ⅳ)後肢に一定のスピードで連続的に増加する力を与えて回避反応を起こす圧力の測定(paw pressure test)、などを用いて評価した。放射状迷路課題(Radial-Arm Maze test)により判定も行った。麻酔から覚醒後の2日後から5日間訓練した後、その後の7日間試験を行い7日間の総エラー数および全所要時間を指標とする。具体的には手術後2日後から5日間食事制限を行い、餌の入っている入り口を8ヶ所の中から訓練学習させる。この訓練学習は1日10分間行った。 現在は、デクスメデトミジンを小開腹手術中に投与して認知機能障害を改善可能かどうかを検討と、さらに脳内β amyloid proteinの発現定量を高齢ラットと若年ラットを用いて比較検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
デクスメデトミジン投与による認知機能障害への効果を検討しているが、認知機能障害を改善させることが出来ていない。また、脳内β amyloid proteinの発現定量を高齢ラットと若年ラットを用いて比較検討しているが、こちらも有意差が認められない。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、デクスメデトミジン投与量をさらに増加させて認知機能障害を改善させることが出来るかどうか、また、脳内β amyloid proteinの発現定量を高齢ラットと若年ラットを用いて比較検討するところである。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験遂行が進まず、備品の購入が進まなかった。
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