研究課題/領域番号 |
19K09362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小竹 良文 東邦大学, 医学部, 教授 (70195733)
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研究分担者 |
牧 裕一 東邦大学, 医学部, 助教 (50349916)
豊田 大介 東邦大学, 医学部, 助教 (80408822)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / 術前評価 / バイオマーカー / 急性腎傷害 / 心筋傷害 |
研究成果の概要 |
本研究では高齢の大侵襲開腹手術を受ける症例と大腿骨頸部骨に対する固定術を受ける症例を対象とする2つの研究を遂行した。シンデカン-1は血管内皮細胞表面を被覆するglycocalyxの構成成分であり、glycocalyx障害によって血中濃度が増加する。大侵襲開腹手術患者では血漿シンデカン-1濃度が手術開始前から高値を示している症例が25%存在し、これらの症例では術後急性腎傷害のリスクが増加する傾向が存在することが明らかとなった。血漿NTpro-BNPは心筋に対する負荷の指標であり、大腿骨頸部骨折に対する手術患者で院内死亡となった症例では手術前の血漿NTpro-BNP濃度が有意に高値であった。
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自由記述の分野 |
麻酔科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大侵襲開腹手術後には急性腎傷害が高頻度で発生することが報告されている。急性腎傷害のリスク因子として血管内皮細胞傷害の関与が想定されているが、血管内皮細胞傷害は手術侵襲によって生じると考えられており、術前から上昇している症例が存在する事は予想されていなかった。この知見が得られた点が本研究の学術的意義となる。大腿骨頸部骨折症例は受傷後早期に手術を施行することで予後が改善するとされており、十分な術前リスク評価が省略される傾向にある。本研究では血漿NTpro-BNP濃度により予後予測が可能であることが示され、この知見が本研究の社会的意義に相当する。
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